うさにゃん日記

善通寺創建1200年記念イベント(2)薪能

29日の夜は、薪能を観た。
薪に点火するための火は、護摩壇を築いて祈祷されたもの。
声明もあり(観客のマナーが悪く、私語や飲酒などで、興がそがれること、おびただしい)、笛、狂言、能と続いた。

笛は・・・人間国宝の人だった(名前はあえていわない)が、これがもう、ひどかった。音がスカスカって感じで。本当に唖然とするような出来だった。
90歳過ぎてなお現役、という事実はすごいが・・・芸が死んでしまっていたら、現役も何もない、と思う。引退は強要できるものではないし、おそらく最長老でかつては実力もあったヒエラルキーの頂点、となれば・・・誰も止められない。
舞台に物理的に立てなくなるまで、続けられるのだろう。
家元制度の弊害の生きた見本という感じで、年をとるって、判断能力がなくなっていくことなんだという感じの演奏だった。

狂言は、茂山流。これは、今回最も期待した出し物だったが、本当にすばらしかった。
演目は、「いろは」と「魚(うお)の名」。
千作さん(人間国宝)が出た「魚(うお)の名」という出し物は、動きで見せる演目というより、言葉がつむぎだすおかしさが主体であったが、身をよじるほど笑わせてもらった。(私と友人はケタケタ笑っていたが、古語が全然理解できない人には、つまらなかったかもしれない。思い切り笑っていたのは少数であった)

能は、創作能(つまり、今回初演)の、「善通寺」。
これは、最初からあまり期待していなかった。何分、練れていない演目だから。
それで・・・前半はそれなりに良かった。でも、後半、子役がけっこう長い時間舞うのだが、当然、子役たちは天才ではないから、「がんばってます」以上の出来ではないし、それを観るのはつらい。その上、最後に「天人」(弘法大師の化身でもあるのだろう)が舞うシーンは、幽玄の集中が切れているように感じられて、感動まではいかなかった。ついでに、面(おもて)をつけると、言葉が聞き取りにくくて・・・聞き取るのに疲れてこちらの集中力も切れてしまった。
やはり、能はもっと狭い空間で観たい。

でもまぁ、狂言がすばらしかったので、それだけでも観たかいがあった。
終了後は、ホテルの横の炉辺焼きのお店(夕食会場でもある)で、ごはんを食べながら、友人たちと歓談。善通寺の僧侶である友人も来てくれて、あれこれ話し、楽しい一日を終えた。
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by kishibojinn | 2006-05-07 21:21 |
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