悲しき誤解
昨日の地元新聞の夕刊に、小さな記事がのっていた。
「用水路にはまった犬を見つけて、自分で救えないので消防署に電話して助けてもらった。獣医さんに見てもらったら、耳、目も不自由で、心臓も弱っているので、もって2日間、だという診断だった。かつて飼っていた犬のように、延命措置で苦しませたくない。鑑札もつけていない。そこで、家族で協議して愛護センターで苦しまない死を、ということになり、2日後、愛護センターへ涙で見送った(55歳 主婦)」という記事。 ちがうだろー! 愛護センターでの殺処分は、窒息死。 もちろん、一瞬の死、では決してない。 苦しみもがいて、動物たちは死んで行く。 「安楽死」だと思っているこの女性は、自分が慈悲深かったと思っている。 実態を知らないから、仕方がない部分はある。 でも・・・ひどすぎる話である。 私は喘息持ちだから、呼吸困難の苦しさを知っている。 だから余計に窒息のリアルな苦しみが理解できる。 どうしようもない状況なら、獣医さんによる安楽死、麻酔薬で眠ったまま旅立てる方法を選択することが必要なこともある。 でも、愛護センターなんて、あまりにむごい選択だった。 それを美談のように掲載する神経。 これで、愛護センター=安楽死をしてくれる施設、という誤った認識が広まったらどうするつもりだろう。 私は新聞社に対して抗議しようと思っている。
by kishibojinn
| 2006-06-14 21:18
| 動物いろいろ
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